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ミックスネットワーク 「SITE PUBLIS(サイト・パブリス)」

2008年8月27日 掲載

DESIGN IT!magazine PR

DESIGN IT! magazine』vol.1の特別企画「Special Report」を掲載しています。

ブロック方式でサイトの繰り返し改善を支援

ミックスネットワークが提供する「SITE PUBLIS」はコンテンツ作成・管理に独自のブロック方式を採用。タグ埋め込みなどの前工程を必要とせず、エンドユーザーがブロック単位で編集・レイアウトし、動的機能も簡単に統合できる。インタラクティブ性を重視し、仮説検証を繰り返していく企業サイトに向く。


自在に組み込める動的コーナー


NHK eカタログサイトのシステム構成図

「SITE PUBLIS」は2003年の発売以来、多様な業種の企業、公共団体で導入されてきたCMSパッケージだ。地方自治体のHPから地方新聞社のニュースポータルや全国にまたがる関連会社を束ねる企業のポータルサイトまで、導入しているサイトの規模も幅広い。

SITE PUBLISが他のCMS製品と大きく違うのは、“ブロック方式”と呼ぶ独自の仕組みを取り入れている点である。企業サイトを構成する標準的な機能がブロック(コンポーネント)として提供されるので、Web技術の知識がないユーザーでも“Word 感覚”で使えるHTMLエディターでブロックを編集したり、組 み合わせたりして、コンテンツを作成できる。

代表取締役の吉川 隆二氏は、ブロック方式の利点をこう説明する。「デザイナーがデザインのひな形をおこし、技術者がそれにタグを埋め込むというテンプレート方式では、その前工程が終わるまでコンテンツ作成担当者は作業に加われず、カスタマイズできる範囲もごく限られます。その点、ブロック方式であれば、コンテンツ担当者がじかに作成・管理でき、仮説検証を繰り返して効果を高めていく種類のサイトに向いています」。

ブロック方式の具体的な利点としては、まず、ブロックごとに権限が設定可能で、それぞれの担当部署で管理できる点がある。複数部署で“分散管理”するようなポータル的なサイトに向いているだろう(システム構成図・囲み記事参照)。また、上位ページで使うエリア(複数ブロックの集まり)は下位ページへ継承して再利用でき、コンテンツ作成・管理の効率も上がる。

さらに便利なのは、問い合わせやアンケート、ニュース一覧表示、データベース連携など動的な機能ブロックも用意されていることで、ページに動的機能を柔軟に組み込める点である。「多くのテンプレート方式では、CMS機能とは別に動的な仕組みを実装し、内部では別々に管理していく必要がありますが、SITEPUBLISなら二重管理になりません」(吉川氏)。

また、機能拡張を実現するプラグインブロックに組み込むオプションプラグインも提供され、Google Map、RSSリーダーなど外部のWebサービスともプラグインを介して連携できる。APIがユーザーに公開され、プラグインを拡張したり、PHPスクリプティングで開発した独自のプラグインを組み込める。

インタラクティブ(対話)性と拡張性を追求する企業サイトにおいて、SITE PUBLISは効力を発揮しそうだ。


PC・携帯サイトを一括管理

姉妹品のモバイルCMS「PUBLIS Mobile」とのシームレスな連携も魅力である。SITEPUBLISで作成したPC版コンテンツをページ・ブロック単位でモバイル版(携帯3キャリアの各仕様)へ自動変換し、PUBLIS Mobileを介して公開できるのだ。PC版とモバイル版でコンテンツを一括管理しやすくなる。企業でも携帯サイトの重要性が増しているだけに注目される。

もちろん、CMSとしての基本機能も充実している。

例えば、承認ワークフローは複数経路を設定でき、“ 承認時の上長へのコメント入力”や“ 上長からの差し戻し”といった操作が標準で可能だ。コンテンツ更新を自動化するスケジューリング機能や公開ページ履歴から過去のページを復元する公開ページ履歴機能、サイト内外リンクのリンクチェック機能など、運用支援機能も豊富に盛り込まれる。Web標準でのコンテンツ出力により高いSEO効果が望めるうえ、多くの官公庁や自治体で採用されていることからも分かる通り、アクセシビリティはJIS企画に準拠している。

なお、SITE PUBLISでは、サイト規模に応じたシステム構成(ライセンス)が用意されているため、自サイトに適した環境を選びながらも、将来の性能拡張も担保される。小規模サイトならアクセスのたびにページを動的生成する「基本構成」、中規模サイトでは初回アクセスで動的生成したページをキャッシュする「キャッシュ対応」、大規模サイトではコンテンツサーバーと公開サーバーを分け、動的生成したページを静的ファイルとして公開サーバーに蓄積していく「スタティック対応」が選べるようになっている。


NHKエンタープライズ「NHK eカタログ」


ブロック方式がコンテンツ作成とデザイン仕様変更を並行して実現


NHK eカタログサイトの概要

「NHK e カタログ」は、NHK 関連の4 法人がそれぞれ運営するECサイトの窓口として2007 年春にオープンしたポータルサイト。NHKが手がける膨大なテレビ番組から派生する関連商品約5000点を掲載し、4法人のECサイトが持つ会員・決済システムと連携させている。

プロジェクトを推進したNHKエンタープライズの澤田 隆司氏は「同じ番組の関連商品でも映像、音楽、書籍などのジャンルによって取り扱うECサイトが分かれているため、従来はユーザーに不便をかけていました。すべての商品ジャンルを1つのECシステムへ集約するのは難しいので、まずは入り口だけでも共通化しようと考えました」と話す。

システム選定では5社から提案を受けたが、他社がECパッケージを掲げる中で唯一、CMS のSITE PUBLISを推すNSW(日本システムウエア)の提案を採用した。「承認フローやバージョン管理を簡単に電子化できるCMSの機能がメンバーに受けました。特にブロック方式のSITE PUBLISであれば、4 法人それぞれでコンテンツ開発とデザインの仕様変更を分離して並行作業が可能です。加えて、4法人で分散してコンテンツを作成・管理できるので、eカタログの運用形態に合っています。ブログ感覚で誰でも使える点も決め手でした」(澤田氏)。

一方、NSWにとってもSITEPUBLISを使ったサイト構築は初めての経験だったが、「APIが公開されるSITE PUBLISでは、パッケージ本体のコードに修正を加えることなく、ブラグインにより機能を追加できるため、後々の保守が容易になります」(市川 智央氏)と判断したのだ。

実際、eカタログでは各法人のECシステムから商品データを取り込みための独自ブラグインを開発するなど、SITE PUBLISの機能を拡張しているが、それに影響されることなく並行してコンテンツ開発を進められたので、最後までデザイン仕様を変更できたという(開発期間は5カ月)。

eカタログを開設してから1 年が経ち、ページビューは徐々に上昇して月間20万に達している。特別なプロモーションは実施していないが、「SITE PUBLISを使っていると、誰がコンテンツを作成しても自然に標準仕様に沿い、高いSEO効果が得られる」(澤田氏)面がある。eカタログでは今後、ポータル機能だけでなく、それ自体のコンテンツ力を高め、訪問者の滞在時間を伸ばしていく方針だ。さらにSITE PUBLISが活躍しそうだ。

DESIGN IT! magazine』vol.1の特別企画「Special Report」を掲載しています。


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お問い合わせ先

株式会社ミックスネットワーク
TEL: 0120-86-7139
URL: http://www.micsnet.co.jp [micsnet.co.jp]

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