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"情報をマネージする"ということ - 顧客の利益のために

2009年7月28日 掲載

講演「"情報をマネージする"ということ - 顧客の利益のために」
開催日 2009年8月28日(金)(8月28日のタイムテーブル
開催時間 10時40分〜12時00分
講演者 JoAnn Hackos ジョアン・ハッコス(Comtech Services社 代表・CIDM主宰、OASIS DITA Technical Committeeチェア)
講演内容

「コンテンツマネジメント」という言葉は、ツールまたはテクノロジーを意味するものとして扱われることが多くなっている。また、企業組織では、生産性向上と情報開発コストの削減を目標に、CMS(コンテンツマネジメントシステム)の導入を急ぐ傾向にある。こういった組織では「XMLベースのオーサリング」と「単一ソース化(single-sourcing)」が、情報システムの開発コストを削減し、世界中のオーディエンスに向けたコンテンツの翻訳コストを下げる方法とみなしている。
確かに、コンテンツマネジメントによって大幅なコスト削減を達成することは可能だ。しかし私たちが問わなければならないのは、「顧客にどのような利益がもたらされるか」ということに他ならない。コンテンツマネジメント・ソリューションを導入する際、多くの組織では、いまや遺産となっている昔ながらのコンテンツを「変換」することで対応している。しかしそれでは、顧客に提供するコンテンツの品質とユーザビリティを向上させ、ビジネス上で大いに優位に立つことができるような、重要なチャンスが見過ごされていることになる。
本セッションでは、顧客満足を促進するために役立つ「バランス・スコアカード」「ミニマリズム・アジェンダ」といった考え方を用いることの重要性を解説する。また、顧客にとっての利益が、企業のコンテンツマネジメントの結果論ではなく、第一目標であるべきであることを論証していく。